



60年代の末から70年代にかけて間違いなく日本を代表するフリー・ジャズ・グループであった山下洋輔トリオの76年スイス・モントルー・ジャズフェスティバルでのライブ録音。ドラムが森山威男から小山彰太へと代わっての新生トリオとしては初のリリースとなった一作である。A面にAlbert Ayler作の「Ghosts」、B面に山下洋輔作の「バンスカリーナ」というともに沸騰するようなテンションを感じさせる2つの演奏が収められている。高速で音を放射する即興の中に坂田明のサックスがソニー・ロリンズのSt.Thomasや童謡赤とんぼの旋律を投げ込む場面も強力なフック。